2015年1月31日土曜日

自作IEMケーブル、AL-APOLLOレビュー!

かっこいい…


AL-APOLLOとは?

AL-APOLLOとは、Airis Logというブログの管理人であるSibaさんが制作されている自作IEMケーブルのことです。一本一本手作業で制作されていて、コネクタやプラグ、ケーブルカラーを購入者が選択することができます。

Airis Logは、オーディオ自作を中心に、製品レビューやニュースなどについてまとめられているブログで、実際私もケーブルを自作するときには、よく参考にさせていただいています。私もオーディオ自作erの端くれとして、Sibaさんみたいに綺麗にケーブルを作りたいなぁと思っています。


また、Airis Logでは、非常に細かくはんだレビューがされていることでも有名です。
「はんだで本当に音が変わるの?」と思ってらっしゃる方も多いと思いますが、どうやら変わるらしいです、はい。
後々はんだ聴き比べテストの記事を書いてみたいと思います。

購入経緯

ただ、IEMケーブルは音が良ければOKというわけではありません。
アンプやプレイヤーからIEMへと音を引き込む重要な役割を担っていますが、
長い距離を引き回すため、装着感や快適さにも直接影響してきます。
つけ心地が悪いと音楽を楽しむにも装着感が気になったり、硬いケーブルでタッチノイズがでたり…
ヘッドホンケーブル以上に音以外の要素でシビアさがでてきますので
そのような影響がでないような線材選びや製法が重要です。

Airis Logより引用

…のように、自作IEMケーブルとはなかなか難しく奥が深いのです。


そんな難しい自作IEMケーブルを、Sibaさんが満を持して発売するとの発表があったのが2014年9月初頭。


「こりゃ買うしかねぇ!」と迷わずtwitterにて購入意思を伝えました。

冬用のジャケットを買うための貯蓄を使いました。ええ、後悔はしてません。
(この記事を執筆中、外は雪が降っています)



オーダーしたのは、コネクタはMMCX、プラグは3.5mmステレオミニ、カラーは黒。

すると黒の第1ロットは完売してしまったので、第2ロットになるとのこと。
もちろんOKしました。



到着!

到着したのは9月22日でした。



はい、最後が大事件ですね。



実はAPOLLOが到着するのと同じ頃に、私はWESTONEのUM pro30を購入したのですが、このイヤホンが曲者だったんです。


実は、WESTONEのUMシリーズWシリーズはコネクター部分が他社のイヤホンより小さくなっていて、例えばZEPHONEのリケーブルNOBUNAGA Labsのコネクターは口径が太く装着することができません。



事情をSibaさんに伝えたところ、海外製のより口径の小さい金属コネクターに付け替えてくださるとのこと。


ってなわけでAPOLLOを送り返しました…。さよならAPOLLOちゃん…


再び到着!


外観をチェック

はい、では外観を見てみましょう!




まずは、一番危惧していたコネクターからです。

このように金属製の黒いカバーに変更されています。
左右を判別するために、LとRがそれぞれ刻まれています。
カバーはホットボンドで端子と固定されているのかな?




実際にUMpro30につけるとこんな感じ。
イヤホンのスモーク色とケーブルの黒がマッチしてなかなかカッコいいです。

耳掛け部分にはワイヤーや形状記憶のチューブなどは使用されていません。
ですが、ケーブル自体のクセである程度形は整うので、使用中に耳から外れたりすることはありません。

 MMCXから分岐部までは、このように2本の線がツイストされ、収縮チューブが掛けられてる状態になります。




分岐部は絶縁キャップで保護され、Airis Logのシールが巻かれています。
シール部分は堅いので、ケーブルクリップをつけるにはちょうど良さそうですね。

ケーブルスライダーも絶縁キャップで作られているようです。



 


分岐から下もツイストされています。 




プラグは送り返したときに、オヤイデ製の2.5mm4極プラグに取り替えてもらいました。

このプラグは小さくてはんだづけがとても難しいのですが、丁寧かつ確実にはんだづけされていました。



ケーブル全体に収縮チューブが掛けられているため、タッチノイズはほぼありません。
ですが、ケーブル自体が少々クセがあり、取り回しはそこまで良くはありません。絶縁体がテフロン製だからだそうです。

と言ってもオーグラインのような針金さは全くありませんので、許容範囲だと思います。


音質レビュー

AK100改(抵抗バイパス除去)にこちらの変換プラグをAPOLLOに装着しUMpro30で聴いています。
UMpro30付属ケーブルとの比較です。



まず一聴してわかるのが、その音場の広さです。左右だけでなく上下にも広く、見通しが良くなったことで、音により奥行きが生まれ立体感が増します。特にEDMなどのマスタリングに手の込んだ曲を聴くと、自分の予想外のところから電子音が飛んできて、はっとします。

少し聴き込むと、スネアドラムやベース音がよりクッキリとしていて、解像度が向上していることがわかります。低音だけでなく、シンバルやトランペットなどの細く高い音もより細かい響きが感じられて生々しく聴こえます。

全体的な音色としては、特定の音域を強調するといったことはなく、非常にクリアかつイヤホンの個性をそのまま活かした音ように思われます。

APOLLOのコンセプトである「イヤホンの性能を引き出す」という点には、非常に納得できます。

まとめ

買って良かった!この一言に尽きます。


市販の一万円以下のリケーブルはどれもどんぐりの背比べだと私は思っているのですが、それらと同じ価格帯で明らかに頭一つ抜けた音質を持つ良い製品を手にできてとてもラッキーでした。

一つ残念な部分を上げるとすれば、やはりケーブルにクセがつきやすいことでしょうか。


どうやらこのAPOLLOをよりグレードアップしたケーブルも登場するようです。
それも期待したいですね。

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